S.BLOX株式会社 — 日本暗号資産交換業者 概要
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ウィキ上の位置づけ
このエントリは 取引所・VASP 配下に位置する。隣接する文脈については FSA 暗号資産交換業登録制度 — 番号体系・財務局管轄・登録要件、より広いシステム上の境界については 日本金融規制 — トークン・暗号資産・決済に関する法体系 とあわせて読む。
FSA 登録番号 関東財務局 第00016号 · JVCEA 会員 #1019 · 登録日 2019-03-25
1. 法人・株主
- 商号:S.BLOX株式会社(旧商号:Amber Japan株式会社、株式会社ディーカレット)
- 英文名:S.BLOX Inc.
- 設立日:2018年1月10日
- 本店所在地:東京都港区港南二丁目5番10号
- 親会社:Quetta Web株式会社(出資比率 100%)。Quetta Web はソニーグループ株式会社100%出資の子会社。実質的な最終親会社はソニーグループ株式会社(東証プライム 6758)。
- 資本金:350,000,000円(公式コーポレートサイト 2026年時点。2024年7月時点の開示では 1,708,179,531円と報道されており、その後減資が行われた可能性がある)
- 上場:非上場(親会社ソニーグループは上場)
2. ライセンス・登録状況
- 暗号資産交換業:関東財務局長 第00016号(登録日 2019-03-25)
- JVCEA 会員種類:第一種会員(会員番号 1019)。暗号資産交換業のみ。暗号資産デリバティブ取引業・電子決済手段等取引業・資金移動業の登録はなし(2026-05-18 時点)。
3. 取扱通貨
公式サービスサイト(2026年5月時点)に掲載されている販売所取扱銘柄は以下の6種:
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- XRP(リップル)
- TRX(トロン)
- BCH(ビットコインキャッシュ)
- LTC(ライトコイン)
公式サイトでは「今後さらなる拡充を予定」と記載されている。BTC・ETHは「国内取引85%以上」(JVCEA 2022年度年間報告レポート参照)の主要銘柄。アルトコイン品揃えは業界最小水準であり、現時点では主要通貨中心の構成。
4. 業務範囲
- 現物取引(販売所):BTC/ETH/XRP 等6銘柄。相対(スプレッド)方式。
- 取引所(板取引):公開情報なし(2026年5月時点では提供していない模様)。
- マージン・デリバティブ:なし(JVCEA 暗号資産デリバティブ取引業未登録)。
- 法定通貨入金チャネル:銀行振込。サービスリニューアル後の入金手数料は無料と案内。クイック入金(コンビニ等)の詳細は公表なし。
- NFT 関連:ソニーグループの Soneium(ブロックチェーン)コラボNFTキャンペーンを2025年に実施(攻殻機動隊コラボ等)。
- 最低取引額:少額投資対応を訴求。2026年3月にビットコインの最小注文数量を引き下げ。
5. 市占・取引高
- 口座数・月間取引高は公表なし(2026年5月時点)。
- 取扱通貨6銘柄・販売所のみの小規模運営で、業界内ポジションは ニッチ / 小規模 に分類される。bitFlyer・GMOコイン・コインチェック等の主要交換業者とは規模差が大きい。
- ソニーグループ傘下入り後、親会社のブランド力を活用したユーザー獲得戦略を模索中と見られるが、具体的な実績数値は公表なし。
6. 沿革・重大事件
- 2018年1月:株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)の持分法適用関連会社として 株式会社ディーカレット(DeCurret) 設立。デジタル通貨決済サービスを主眼に創業。
- 2019年3月:暗号資産交換業者登録(関東財務局長 第00016号)。サービス「DeCurret」として仮想通貨取引を開始。
- 2021年12月:株式会社ディーカレットホールディングス設立、持株会社制に移行。
- 2022年2月:デジタル通貨事業を株式会社ディーカレットDCPへ吸収分割にて承継。同日、残存の暗号資産交換業(交換所事業)部分を シンガポール系マーケットメーカー Amber Group(アンバー・グループ) の日本法人 WhaleFin Holdings Japan株式会社に売却(株主変更)。
- 2022年9月:社名を Amber Japan株式会社 に変更。サービス名も「WhaleFin」に刷新。
- 2023年8月:Quetta Web株式会社(ソニーグループ株式会社100%出資の子会社)がAmber Japan全株式を取得、ソニーグループ傘下に加入。Amber時代の代表取締役 李依錦(リー・イージン)氏は辞任し、ソニーネットワークコミュニケーションズ出身の 渡辺潤 氏が代表取締役社長に就任。
- 2024年7月1日:社名を S.BLOX株式会社 に変更。ソニーグループのWeb3戦略における暗号資産交換業窓口として位置づけ。
- 2025年1月:サービスリニューアル完了、サービス名を「WhaleFin」から S.BLOX に変更。
TaoTao との関係について:TaoTao株式会社(旧 Yahoo!Japan / Z Corp 系)は2021年12月にSBI VCトレード株式会社に合併吸収された、別法人・別系列。S.BLOX(旧ディーカレット)とは一切の法人継承関係はなく、FSA登録番号も異なる。
7. 戦略動向
- Soneium 連携:ソニーグループが Sony Network Communications Labs と Startale Labs の合弁で開発する パブリックブロックチェーン Soneium との連携を公言。暗号資産取引所として、NFTや各種Web3コンテンツへのオンランプ機能を担う役割が期待される。
- NFT キャンペーン:2025年2月「攻殻機動隊NFTキャンペーン」、2025年9月「SoneiumコラボNFTキャンペーン」等、ソニーグループのIP・ブロックチェーン資産とのコラボを継続実施中。
- 通貨拡充予定:公式サイトで追加銘柄の拡充を予告しているが、具体的なタイムラインや銘柄名は2026年5月時点で未公表。
- IPO 動向:公表なし。親会社ソニーグループの非上場子会社として運営中。
8. 関連人物
- 渡辺潤(代表取締役社長):ソニーネットワークコミュニケーションズ出身。ソニーGの「先端インフラ事業探索部門長」も兼務との報道あり(日経 2025年1月)。2023年8月の買収完了時に就任。
- 李依錦(リー・イージン)(前代表):Amber Group の日本法人代表として WhaleFin を運営。2023年8月のソニー買収に伴い辞任。
- IIJ(株式会社インターネットイニシアティブ)(創業時出資者):ディーカレット設立時の主要出資元。現時点では株主から離脱。
関連項目
- SBI VCトレード株式会社 — 日本暗号資産交換業者 概要 — SBI VCトレード(旧TaoTao吸収合併先)
- 株式会社 bitFlyer — 日本暗号資産交換業者 overview — 主要競合
- コインチェック株式会社 — 日本の暗号資産交換業者概観 — 主要競合
- 日本金融規制 — トークン・暗号資産・決済に関する法体系 — 日本金融規制全体
- 日本 Stablecoin 法制度の三層構造(JPYC・USDC・Project Pax) — 関連 stablecoin 制度
- 国内暗号資産交換業 M&A 統廃合史 (2018-2026) — JP VASP M&A コンソリデーション史
- 国内 CEX × NFT マーケットプレイス統合モデル — JP CEX NFT マーケットプレイス統合
- 国内 VASP 親会社・株主構造マップ — JP VASP 親会社マップ
出典
- S.BLOX 会社概要(取得 2026-05-18)
- JVCEA 会員一覧(取得 2026-05-18)
- CoinPost — ソニーグループのAmber Japan買収が判明(取得 2026-05-18)
- Weblio / Wikipedia — S.BLOX(取得 2026-05-18)
- FSA 暗号資産交換業者登録一覧 Excel(スナップショット 令和8年4月1日 = 2026-04-01)
- PR TIMES — S.BLOX株式会社プレスリリース一覧(取得 2026-05-18)