国内 VASP 暗号資産流出事件史 (2014-2026)

確度: 概ね確度あり 更新 2026-05-19 要再確認 2026-08-08 出典 2 機械翻訳
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目次

概要

国内 VASP 史は大規模流出事件によって規制が前進してきた歴史である。Mt.Gox (2014) は資金決済法改正の引き金となり、Coincheck (2018) は自主規制機関 JVCEA 発足とコールド保管比率規制の起点、DMM Bitcoin (2024) は北朝鮮 Lazarus 帰属が公的に確認された大型事案として SBI VC トレードへの事業移管を生んだ。流出は単発事件でなく、ホットウォレット 5% 上限・分別管理義務などの「制度反射」を伴って繰り返されてきた。

主要事件タイムライン

年月VASP流出規模帰結
2014-02Mt.Gox約 850,000 BTC (当時 470 億円相当)民事再生 → 破産 → 法的整理係属、2017 資金決済法改正のトリガー
2018-01コインチェック株式会社 — 日本の暗号資産交換業者概観約 580 億円 (5.2 億 XEM)JVCEA 設立 (2018-04)、FSA 業務改善命令、マネックスグループ買収
2018-09株式会社Zaif — 日本暗号資産交換業者概要 (旧テックビューロ)約 70 億円フィスコデジタルアセットグループへの事業譲渡
2019-07BITPoint Japan約 35 億円レーザーテック傘下で再建
2019-09Liquid (QUOINE)約 105 億円 (二段階流出)FTX 買収 → FTX 破綻 → 株式会社 Custodiem — 日本暗号資産交換業者の概観 へ承継
2024-05株式会社DMM Bitcoin — 日本暗号資産交換業者(former VASP)overview4,502.9 BTC 約 482 億円FBI/警察庁が Lazarus / TraderTraitor 帰属を公表、廃業 → SBI VC トレード移管 (2025)

規制反射 (3 段階)

  1. 第一段階 (2017 資金決済法改正) — Mt.Gox を受けて VASP 登録制度導入。暗号資産を「決済手段」として定義
  2. 第二段階 (2018-2020 自主規制 + 業者規律) — Coincheck/Zaif 連続事案を受け JVCEA を認定自主規制団体に指定。ホットウォレット顧客資産 5% 上限、コールド保管 95% 義務、分別管理 (信託 or 個別管理) 義務化
  3. 第三段階 (2020 金商法改正) — 暗号資産デリバティブを金商法傘下に取り込み、内部管理態勢・サイバー耐性要件を強化

Lazarus 帰属の位置づけ

DMM Bitcoin 事案 (2024-05) は、FBI・米財務省・警察庁の共同声明で北朝鮮 Lazarus Group の下位部隊 TraderTraitor の犯行と公的に帰属された日本初の大型 VASP 事案。手口は委託先 株式会社Ginco — 日本の B2B ブロックチェーン・カストディインフラ提供者 のエンジニアを LinkedIn でリクルートを装って侵入、署名鍵を奪取するソーシャル + サプライチェーン複合型。海外無登録警告組と並ぶ「コンプライアンス境界外リスク」と異なり、登録 VASP の内部からの脱出経路リスクを浮き彫りにした。

関連

出典: 公開情報整理 (FSA 業務改善命令・行政処分公表、JVCEA 公告、各事案当事社の IR・記者会見・第三者委員会調査報告書、警察庁/サイバー警察局公表、Chainalysis/Elliptic 公開リサーチ)