Bitforex Limited — 日本向け無登録海外暗号資産交換業者(FSA 警告 2 回・2024 年実質閉鎖)
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ウィキ上の位置づけ
この項目は 取引所・VASP に属する。隣接文脈として FSA 暗号資産交換業登録制度 — 番号体系・財務局管轄・登録要件、より広い制度境界として 日本金融規制 — トークン・暗号資産・決済に関する法体系 と併読する。
日本 FSA 登録なし(無登録海外所在業者) · FSA 警告書発出 2 回(2020-06-26 / 2023-03-31) · 2024 年 2 月 実質閉鎖・exit scam 疑惑
1. 法人・株主
- 商号:Bitforex Limited(英文名 BitForex)
- 設立:2017 年頃(創業者 Xinyao (Jason) Luo によって設立)
- 登記所在地:セーシェル共和国(Seychelles)。過去の公開情報では「香港拠点」と併記されることもあり、実際の運営チームは香港・シンガポールを拠点としていたとされる
- 上場・親会社:非上場。独立系。株主構成の公表なし
- ブランド展開:グローバル向けに Spot・Perpetual・Staking 等を提供。ピーク時(2019〜2022 年頃)に取引高ランキングで世界 top 30 圏内に入った時期があったとされる(CoinMarketCap 等掲載実績。公表数値の信憑性については外部機関から疑問が呈されていた)
2. 牌照・登録状況
- 日本 FSA 暗号資産交換業:登録なし(無登録海外所在業者)
- JVCEA 会員:非加入
- セーシェル Financial Services Authority (FSA):セーシェル登記 IBC(International Business Company)として登録。ただし日本向けサービスは無許可
- 日本居住者向けにサービスを提供していたことが金融庁により確認され、警告書が 2 回発出された
3. 取扱通貨
- 運営停止(2024-02)以前:Bitcoin (BTC)・Ethereum (ETH)・USDT をはじめとする多数のアルトコイン。取扱銘柄数は公表時点により変動。スポット・無期限先物・ステーキングを提供
- 現在(2026-05 時点):プラットフォームにアクセス不可。取扱通貨の最新情報は公表されていない
4. 業務範囲
- スポット取引・無期限先物取引・ステーキング(運営停止前)
- 入金チャネルの詳細は公表なし
- 日本向けには、日本語対応ウェブサイトおよびアプリを通じて無登録でサービスを提供していた
- 2024 年 2 月の運営停止後、ウェブサイト・アプリともにアクセス不可となり、出金処理も停止
5. 市占・取引高
- ピーク時(2019〜2022 年頃)、同社はグローバルの取引高ランキングで上位に入ったと複数のデータプロバイダーが掲載。ただし、取引高の水増し(wash trading)疑惑が業界団体・調査機関から指摘されていた
- 日本国内向けの具体的な取引高・口座数は公表なし
- 2024 年 2 月の閉鎖時点での顧客数・残高規模は公式には未公表
6. 沿革・重大事件
| 年月 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2017 年頃 | Xinyao (Jason) Luo を共同創業者・CEO として Bitforex Limited を設立(セーシェル登記)。香港・シンガポール拠点で運営開始 |
| 2019〜2020 年 | グローバル取引高ランキングで上位に浮上。ただし wash trading 疑惑も取り沙汰される |
| 2020-06-26 | 日本 FSA が初の警告書発出(令和2年6月26日)。AMANPURI Co.,Ltd と並んで、無登録で日本居住者向けに仮想通貨交換業を行っていたとして公表。代表者:Jason Luo、所在:セーシェル共和国 |
| 2020〜2023 年 | 運営継続。Perpetual Futures・ステーキング等サービス拡充を標榜 |
| 2023-03-31 | 日本 FSA が 2 回目の警告書発出(令和5年3月31日)。Bitget Limited・MEXC Global・Bybit Fintech Limited と同日に警告を受けた 4 社のうちの 1 社として公表 |
| 2024-01-31 | Xinyao (Jason) Luo が CEO 辞任を公式発表。「新体制が準備を整えている」と声明 |
| 2024-02-23 | 同社のホットウォレット 3 つから合計約 5,650〜5,700 万ドル相当の暗号資産が流出(オンチェーン調査者 ZachXBT 等が報告)。同日以降、ウェブサイト・モバイルアプリへのアクセスが遮断され、出金処理も停止 |
| 2024-02〜07 | 長期間にわたり公式からの説明なし。香港警察が調査を開始したとされる(DL News 等報道)。exit scam 疑惑が国際メディアで広く報じられる |
| 2024-07-20 | 沈黙から約 5 ヶ月後、同社チームが声明を発表。「警察の調査により 2 月に業務を終了した」と説明。一時的に出金再開を告知したが、実際の対応状況は不透明(Binance スクエア等で報告) |
| 2024 年後半〜現在 | プラットフォームは実質的にアクセス不可の状態が継続。法人としての存続・清算手続きの状況は公式には未公表 |
7. 戦略動向
- 2024 年 2 月以降、同社は実質的に運営停止状態にある。ウェブサイト・アプリへのアクセスは現在(2026-05 時点)も不可
- 2024 年 7 月に一度声明を発表したものの、その後の継続的な情報開示はなく、実態は不明
- FSA 無登録海外所在業者リストには引き続き掲載中(2026-05 時点、制度全体は FSA 海外取引所警告制度 参照)。Exit scam パターンの調査手法は チームの真正な身元をめぐるフォレンジック・アンカーチェーン — 多源指紋の合成 で展開、グローバル破綻比較は グローバル暗号資産取引所破綻比較 参照
- 日本居住者の残高・資産回収の見通しは公式には公表されていない。国内ニュースメディアでの続報は限定的
8. 関連人物
- Xinyao (Jason) Luo(羅新耀):共同創業者・元 CEO。LinkedIn では香港在住と表記。2020 年の FSA 第 1 回警告書では代表者として “Jason Luo”(英名)が記載。Forbes および複数メディアは “Xinyao (Jason) Luo” として同一人物と報道。2024-01-31 に CEO 辞任を発表し、以降の所在は不明
- 後任 CEO および新体制の詳細は公表されておらず、名義・氏名は確認できていない
関連項目
- 日本金融規制 — トークン・暗号資産・決済に関する法体系 — 日本金融規制全体
- Bybit — 海外無登録暗号資産交換所(日本FSA警告3回) — 同時期(2023-03-31)に FSA 警告を受けた Bybit
- MEXC Global — 海外無登録暗号資産交換業者(日本 FSA 警告 2 回) — 同時期(2023-03-31)に FSA 警告を受けた MEXC Global
- Bitget Limited — 日本向け海外無登録暗号資産交換業者 overview — 同時期(2023-03-31)に FSA 警告を受けた Bitget
- FSA 海外無登録暗号資産取引所 警告書発出制度 (2018-2025) — FSA 海外取引所警告制度
- 暗号資産取引所の倒産処理 国際比較 — グローバル暗号資産取引所破綻比較
- チームの真正な身元をめぐるフォレンジック・アンカーチェーン — 多源指紋の合成 — forensic identity anchor chain(exit scam 追跡)
出典
- 金融庁 暗号資産・電子決済手段関係(Bitforex 警告書リスト掲載)(取得 2026-05-19)
- FSA 警告書 第 1 回(令和2年6月26日)BitforexLimited_keikokushiryo.pdf(取得 2026-05-19)
- FSA 警告書 第 2 回(令和5年3月31日)BitforexLimited2_keikokushiryo.pdf(取得 2026-05-19)
- FSA 無登録業者一覧 PDF(取得 2026-05-19)
- 日本経済新聞「金融庁、海外の仮想通貨交換業4社に警告」2023-04-03(取得 2026-05-19)
- あたらしい経済「金融庁、バイビット・MEXC・ビットゲット・ビットフォレックスらを無登録で…警告」2023-04-03(取得 2026-05-19)
- CoinPost「日本金融庁、無登録の海外仮想通貨取引所2社に警告」2020-06-26(取得 2026-05-19)
- Forbes「Xinyao (Jason) Luo の CEO 辞任声明」2024-02-27(取得 2026-05-19)
- Halborn「BitForex Rug Pull 解説」2024-02-29(取得 2026-05-19)
- DL News「香港警察が BitForex を調査」2024-03-15(取得 2026-05-19)