株式会社Gaudiy Financial Labs — JVCEA 第二種会員(Web3 IP プラットフォーム事業者)
ウィキ上の位置づけ
この項目は 取引所・VASP の下位に位置づけられる。隣接領域の文脈は FSA 暗号資産交換業登録制度 — 番号体系・財務局管轄・登録要件、より広いシステム境界は 日本金融規制 — トークン・暗号資産・決済に関する法体系 とあわせて読む。
FSA 登録番号 公表なし(第二種会員 = 申請準備中または申請予定) · JVCEA 会員 #2033(第二種会員) · 親グループ: 株式会社 Gaudiy Group(旧 株式会社 Gaudiy)
株式会社 Gaudiy Financial Labs は、暗号資産交換業者ではなく Web3 × IP ファンエコノミー分野のスタートアップである株式会社 Gaudiy Group の金融インフラ子会社として設立された法人。JVCEA 第二種会員への加入は、同グループが IP ホルダーとファンをつなぐファントークンや暗号資産関連サービスのインフラを整備するためのライセンス取得準備と位置づけられる。既存の暗号資産交換所(第一種会員各社)とは事業モデルが大きく異なり、BtoB 向け IP コミュニティプラットフォームの金融機能拡張が主目的とみられる。
1. 法人・株主
- 商号(JVCEA 登録名):株式会社 Gaudiy Financial Labs
- 親法人:株式会社 Gaudiy Group(旧称: 株式会社 Gaudiy)— 東京都千代田区神田鍛冶町所在、非上場スタートアップ
- 設立年月日(親会社):2018 年 5 月(Gaudiy Group の設立。Gaudiy Financial Labs 単体の設立時期: 公表なし。freee 公告ページには第1期・第2期決算報告書を掲示)
- 本店所在地(Gaudiy Financial Labs):東京都千代田区神田鍛冶町三丁目 6-7 5F(JVCEA 登録住所)
- 親会社の本店所在地:東京都千代田区神田鍛冶町(JVCEA 上は同所在地)
- 株主・出資比率:Gaudiy Group が主要株主とみられるが、詳細は非公表
- Gaudiy Group の主要株主(2025年5月時点の公表分):
- ソニーグループ(2025年プレシリーズCで新規参画)
- バンダイナムコホールディングス(2022年シリーズBから参画)
- STRIVE、JAFCO(シリーズAからのフォローオン投資家)
- SBI インベストメント、KDDI、ソニー・ミュージックエンタテインメント
- サンリオ、三菱 UFJ イノベーション・パートナーズ、みずほキャピタル
- アカツキ、アニメタイムズ社、コアミックス、講談社、集英社、小学館、ブシロード(2025年株式交換で新規参加)
- 上場状態:非上場
2. ライセンス・登録状況
- 暗号資産交換業(FSA):公表なし — JVCEA 第二種会員であることは「登録申請中または申請予定」を意味するが、FSA 正式登録番号は JVCEA ページ・公式サイトともに記載なし
- JVCEA 会員:第二種会員 #2033(4社のうちの1社)
- 金融商品取引業・電子決済手段等取引業・資金移動業:いずれも公表なし
- 第二種会員の位置づけ:JVCEA 規則上「暗号資産交換業者又は暗号資産関連デリバティブ取引業者となるための登録申請中又は登録申請を予定する事業者」が対象。2026-05-18 時点で FSA 正式登録は確認できない
3. 取扱通貨
- 現時点(2026-05-18)で公式の暗号資産交換サービスを開始している事実は確認できない
- Gaudiy Group が展開する「Gaudiy Fanlink」プラットフォームでは、IP ホルダーが独自のファントークンを発行・付与できる仕組みを持つ。これらは暗号資産交換業の文脈における「取扱銘柄」とは異なるが、暗号資産としての位置づけが整理される段階で規制対応が必要となる見込み
- 取扱銘柄数・主要銘柄:公表なし
4. 業務範囲
Gaudiy Financial Labs は親グループの Web3 × IP 事業モデルのうち金融インフラを担う位置づけ。親グループ Gaudiy Group が展開する主要事業は以下の通り:
Gaudiy Fanlink(主力 SaaS)
- IP ホルダー(出版社・アニメ・ゲーム会社等)向けに、ファン共創型コミュニティプラットフォームを BtoB 提供
- ブロックチェーン技術を活用したトークン発行・ファン貢献評価・ポイント設計・NFT 発行などをワンストップで実装
- 独自ブロックチェーンと生成 AI を組み合わせ、IP ごとの経済圏を構築
- 導入 IP 例(公開分):集英社「少年ジャンプ+」、サンリオ、バンダイナムコエンターテインメント(「World of 電音部」)、アニプレックス、ソニー・ミュージックエンタテインメント、KONAMI(「Qto」)ほか
Gaudiy Financial Labs(JVCEA 登録法人)
- Web3 時代の新しい金融インフラの創出をミッションとして掲げる(公式サイト)
- ファンの熱量・貢献を「経済の価値」に変えるためのトークノミクス基盤の整備
- 将来的な IP 独自トークン上場支援・取引インフラの提供を指向(過去のシリーズ B 公告で明示)
MyAnimeList
- 世界 240 か国以上、12 億件超の視聴・読書ビッグデータを持つ世界最大級のアニメ・マンガコミュニティサイトを傘下に保有(取得時期・取得額は公表なし)
Gaudiy US Inc.(2023 年設立、ニューヨーク州)
- 北米拠点として設立。グローバル展開の一環
法定通貨入金チャネル・マージン取引・デリバティブ:公表なし(暗号資産交換業の正式開始前)
5. 市占・取引高
- 2026-05-18 時点で Gaudiy Financial Labs として暗号資産交換サービスを開始している事実は確認できないため、取引高・口座数ともに公表なし
- 競合内ポジション:従来型取引所(第一種会員)とは事業モデルが異なり、IP × Web3 の BtoB SaaS としての市場で独自ポジションを占める(JVCEA Type 2 (第二種会員) 制度 — 賛助会員 4 社分析 の peer 群、NFT 統合面では JP CEX NFT マーケットプレイス統合 および JP IEO 制度・事例 が参照しやすい)
- Gaudiy Fanlink 導入 IP 社数・ファン登録者数:公表なし(2026-05-18 時点)
6. 沿革・重大事件
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2018 年 5 月 | Gaudiy 設立(創業者: 石川裕也)。ブロックチェーン技術を応用したプロトコル・アプリ開発・コンサルティング事業でスタート |
| 2019 年 1 月 | 毎日新聞と「毎日新聞 Blockchain Lab」を発足。2 月より博報堂とも共同研究を開始 |
| 2019 年 2 月 | シードラウンド調達:ジャフコ・毎日みらい創造ラボ・gumi 会長 國光宏尚氏ら対象に第三者割当増資(調達額・評価額は非公開) |
| 2020 年 7 月 | 慶大・坂井豊貴教授と共同で、ブロックチェーン上コンテンツ販売向けの新オークション方式を開発・論文公表。同月オフィスを移転 |
| 2022 年 6 月 | シリーズ B1(1st クローズ)25 億円調達:STRIVE・JAFCO・SBI インベストメント・KDDI・バンダイナムコエンターテインメントが参加。累積調達額 28 億円 |
| 2022 年 6 月 | バンダイナムコと NFT 新プロジェクト「World of 電音部」発表 |
| 2022 年 8 月 | シリーズ B2(2nd クローズ)9 億円調達:ソニー・ミュージックエンタテインメント・三菱 UFJ イノベーション・パートナーズ・サンリオ・みずほキャピタルが参加。累積調達額 37 億円 |
| 2022 年 8 月 | サンリオと Web3 領域での協業発表(キャラクターコミュニティサービスのグローバル展開) |
| 2023 年 | 米国ニューヨーク州に Gaudiy US Inc. 設立 |
| 2023 年 | KONAMI と Web3 領域で提携、音楽創作テーマのクリエイターエコノミープラットフォーム「Qto」を共同開発 |
| 2024 年 11 月 頃 | 株式会社 Gaudiy Financial Labs が JVCEA 第二種会員 #2033 として登録(JVCEA ウェブサイト掲載時期から推定。公式の入会日は公表なし) |
| 2025 年 5 月 8 日 | プレシリーズ C ラウンド 100 億円調達:ソニーグループ・バンダイナムコホールディングスが第三者割当増資を引き受け、アカツキ・アニメタイムズ社・コアミックス・講談社・集英社・小学館・ブシロードが株式交換で株主に加入。累積調達額は 134 億円に到達 |
| 2026-05-18 現在 | Gaudiy Financial Labs の FSA 登録は確認されていない |
重大事件・行政処分: 公表なし(2026-05-18 時点)
7. 戦略動向
- プレシリーズ C 資金の用途(2025 年 5 月発表):既存サービスへの大型投資と M&A、海外拠点拡充によるグローバル展開、Web3・AI 関連 R&D とエンジニア採用、社会・教育事業の立ち上げ。年内にセカンドクローズも予定
- 大手出版社・エンタメ各社との資本連携:集英社・講談社・小学館・バンダイナムコ HD・ソニーグループ等が株主に連なることで、コンテンツ IP ホルダーとの協業ハードルを大幅に低下させる構造を構築
- AI × ブロックチェーン二本柱:独自ブロックチェーンに加え、大規模言語モデルを活用したファン行動データ解析・リワード設計最適化を事業化。「Gaudiy AI Lab」・「Gaudiy Web3 Lab」を社内ラボとして設置し研究開発を推進
- グローバル展開優先:ニューヨーク拠点(Gaudiy US)設立および東南アジア(2023 年以降)をはじめとするグローバル IP 市場への進出を明示
- MyAnimeList の活用:12 億件超のアニメ・マンガ視聴データを保有するグローバルプラットフォームとのシナジーによる IP ファンエコノミー拡張を志向
- IP 独自トークン上場支援:シリーズ B 公告段階(2022 年)より「中長期的には IP ごとに独自のトークン上場支援」を公言しており、Gaudiy Financial Labs の JVCEA 登録はこの方向性と整合する
8. 関連人物
- 石川裕也(いしかわ ゆうや):株式会社 Gaudiy Group 代表取締役 CEO・創業者。2018 年設立時より代表を務める。「ファン国家の創造」を掲げ、慶大教授との学術連携やエンタメ大手との資本連携を主導
- 坂井豊貴(さかい とよたか):慶応義塾大学教授、経済設計顧問(2019 年就任・公式 PR Times で確認)。制度設計・オークション理論の第一人者として Gaudiy のトークノミクス設計に協力
- Gaudiy Financial Labs の代表取締役・役員:公表なし(2026-05-18 時点)
関連項目
- 日本金融規制 — トークン・暗号資産・決済に関する法体系 — 日本金融規制全体
- 日本 Stablecoin 法制度の三層構造(JPYC・USDC・Project Pax) — 関連 ステーブルコイン 制度
- 日本の信託型 SC アーキテクチャ — 関連 SC 制度
- 同業他社(JVCEA 第二種会員):Trek Labs Japan 株式会社 — 日本の暗号資産交換業者(準備法人) · サクソバンク証券株式会社 — 外資系マルチアセット証券(JVCEA第二種会員) · Laser Digital Japan — 日本暗号資産交換業者 overview
- JVCEA Type 2 (第二種会員) 制度 — 賛助会員 4 社分析 — JVCEA Type 2 準会員 制度
- 国内 CEX × NFT マーケットプレイス統合モデル — JP CEX NFT マーケットプレイス統合
- 国内 IEO(Initial Exchange Offering)制度 + 主要案件タイムライン — JP IEO 制度・事例(IP トークン 上場想定)
出典
- 株式会社 Gaudiy Group 公式コーポレートサイト(取得 2026-05-18)
- ABOUT ページ(取得 2026-05-18)
- SERVICES ページ(取得 2026-05-18)
- JVCEA 会員一覧 — 第二種会員 #2033(取得 2026-05-18)
- Gaudiy Financial Labs Inc. IR(freee 公告)(取得 2026-05-18)
- The Bridge: Gaudiy、ソニーとバンダイナムコから100億円調達でプレシリーズC実施(2025-05-09)(取得 2026-05-18)
- The Bridge: Web3×エンタメのGaudiy、シリーズB2でエンタメや金融各社から9億円を調達(2022-08-31)(取得 2026-05-18)
- The Bridge: Web3×エンタメのGaudiy、25億円をシリーズB1調達(2022-06-01)(取得 2026-05-18)
- The Bridge: トークンエコノミーを実現するプラットフォーム「Gaudiy」、ジャフコらから資金調達(2019-02-25)(取得 2026-05-18)
- PR TIMES: GaudiyがWeb3領域でサンリオと協業(2022-08-31)(取得 2026-05-18)