Fireblocks — グローバル MPC カストディ・インフラプロバイダー(日本展開)

確度: 概ね確度あり 更新 2026-05-19 要再確認 2027-05-19 出典 6 機械翻訳
#fintech#jp-custody#fireblocks#mpc-custody#foreign-vendor
目次

ウィキ上の位置づけ

本項目は 取引所・VASP の配下に位置する。隣接文脈は FSA 暗号資産交換業登録制度 — 番号体系・財務局管轄・登録要件、より広いシステム境界は 日本金融規制 — トークン・暗号資産・決済に関する法体系 とあわせて読む。

FSA 暗号資産交換業登録なし · JVCEA 非加盟 · B2B インフラベンダー · 米国本社(ニューヨーク)· 東京拠点あり(社員 5 名前後 · LinkedIn 確認)

1. 法人・株主

  • 商号(グローバル): Fireblocks Inc.
  • 英文名: Fireblocks
  • 日本拠点: 正式法人設立は未確認(2026-05 時点)。LinkedIn では Tokyo ベースの社員が 5 名前後在籍確認
  • グローバル本社: New York City, USA(登記上)。R&D・創業は イスラエル Tel Aviv
  • 設立: 2018 年(イスラエル発、その後米国 HQ に移行)
  • 形態: 非上場プライベートカンパニー
  • 主要株主: Sequoia Capital(Series D 共同リード)、Paradigm(Series B リード)、BNY Mellon(出資参加 2021-03)、Google Ventures ほか複数 VC
  • 直近バリュエーション: $8 billion(2022-01 Series E 時点)

2. 牌照・登録状況

  • 日本 FSA 暗号資産交換業: 登録なし(インフラ SaaS ベンダーとして日本 VASP に B2B 提供)
  • JVCEA 会員: 非加盟
  • 米国内ライセンス: Fireblocks Trust Company(米国信託会社)を保有(2024 年以降)
  • EU: MiCA 対応インフラとして欧州銀行・機関への提供を拡大中
  • 日本規制上の位置づけ: 日本国内の VASP・銀行・信託銀行向けにシステム・インフラを提供する外資系ソフトウェアベンダー。暗号資産を自ら保管・取り扱う事業者ではないため、日本暗号資産交換業登録は不要の構造

3. 対応アセット

  • BTC・ETH・EVM 系 altcoin 全般、Solana、Sui ほか主要 L1/L2
  • ステーブルコイン(USDC・USDT・各行発行の電子決済手段)
  • トークン化 RWA(不動産・コモディティ・有価証券)
  • NFT 管理(B2B インフラレベル)
  • 公表対応チェーン数:50+ ブロックチェーン(定期拡張中)

4. 業務範囲・主要プロダクト

  • MPC Custody(Multi-Party Computation): 秘密鍵を分散保管。ハードウェアアイソレーション + MPC の組み合わせ。グローバル金融機関向けに産業標準レベルのセキュリティを提供
  • Policy Engine: 送金ルール・承認フロー・コンプライアンスゲートを設定可能なガバナンスレイヤー
  • Treasury Management: 取引所・カウンターパーティとのデジタル資産送受信を秘密鍵露出なしで実行する Fireblocks Network
  • Wallet-as-a-Service (WaaS): 企業向け非カストディアル・カストディアル MPC ウォレットの API 提供
  • Embedded Wallets: コンシューマー向け白ラベルウォレット(Dynamic 社買収で強化)
  • Tokenization Engine: RWA のミント・移転・スマートコントラクト管理
  • Fireblocks Network for Payments: ステーブルコイン決済特化ネットワーク(2025-09 提供開始)
  • DeFi Access: policy engine と連動した DeFi プロトコル接続
  • COR Compliance: MiCA・AML/CFT 対応コンプライアンスパッケージ

5. 市場ポジション・競合比較

グローバル institutional custody 市場

ベンダー特徴ポジション
FireblocksMPC + policy engine、SaaS、2,400+ 機関グローバルシェア最大級の機関向け MPC インフラ
BitGo信託 + MPC 併用、米国規制対応機関向け老舗。直接 custody も
Anchorage Digital連邦銀行 charter 保有(米国唯一)規制準拠型、米国中心
Ledger EnterpriseHSM + Vault、フランス発大型銀行向け HW 重視
Komainu野村 + Ledger + CoinShares 系機関向け、アジア展開(詳細は Komainu — 機関投資家向けデジタル資産カストディ専業 参照)

日本国内競合・住み分け

vs. Ginco(国内独立系):

  • Ginco は「日本国内シェア No.1 暗号資産ビジネス向けウォレット」を掲げ、国内 VASP・金融機関の MPC ウォレット需要を獲得。日本語サポート・FSA 規制対応ノウハウ・国産 HSM 連携が強み(業界配置は 国内機関カストディ三強構造 — Komainu / Ginco / Fireblocks Japan 比較 参照)
  • Fireblocks は同一領域で競合するが、グローバルネットワーク(Fireblocks Network)・豊富な DeFi 統合・policy engine の完成度で差別化。大手メガバンク・外資系機関の選定実績を積む
  • 実際に STIR(国内 Web3 コンサル)が Fireblocks を用いた CoinTrade 向けステーキングシステム構築支援を担い(2024-02)、国内ベンダー経由での採用も進む

vs. Komainu(Nomura 系):

  • Komainu は機関向け規制準拠型カストディアンとして直接 custody( Jersey TCSP ライセンス・Dubai VARA ライセンス)を提供。自社がカストディアンになる
  • Fireblocks は「インフラ SaaS」として金融機関が自ら custody 業務を担うための道具を提供。ビジネスモデルが異なり、競合というより住み分け
  • ただし信託銀行・VASP の自社 custody 強化案件では、Fireblocks vs Komainu の検討が並立することがある

6. 沿革・日本展開

年月出来事
2017Lazarus Group による韓国取引所 $200M 窃取事件を調査中、Michael Shaulov ら Check Point 出身者が危機感
2018Fireblocks Inc. 設立(イスラエル)
2019-06ステルスから $16M 調達で正式発表
2020-11Series B $30M(Paradigm リード)
2021-03Series C $133M・BNY Mellon 出資参加
2021-07Series D $310M(Sequoia 共同リード)、バリュエーション $2.2B
2022-01Series E $550M、バリュエーション $8B
2022First Digital(イスラエル stablecoin 決済)を $100M で買収。FIS との機関向け共同展開
2023BlockFold(オーストラリア、スマートコントラクト)買収
2024-02日本:STIR が Fireblocks MPC を活用した CoinTrade ステーキングシステム構築支援
2025-04日本:三井住友フィナンシャルグループ・三井住友銀行・TIS・Ava Labs・Fireblocks の 5 社がステーブルコイン商用化を共同検討(発表 2025-04-07)
2025-09Fireblocks Network for Payments ローンチ(ステーブルコイン決済専用ネットワーク)
2025-10Dynamic(米国、ウォレット技術)を $90M で買収
2026-01TRES Finance(暗号資産会計)を $130M で買収
2026-05日本:AndGo Wallet(国産 HW ウォレット)との統合実証完了(インタートレードらと共同)

日本早期関与:

  • みんなの銀行・TIS・Solana Japan との stablecoin + Web3 ウォレット事業化共同検討(時期未確定、2024-2025 頃)
  • Mitsui & Co. Digital Commodities(MDC):三井物産が設立した RWA トークン会社。Fireblocks を multi-chain 展開基盤として採用。Zipangcoin(金担保)・プラチナ・銀担保トークンを発行。MDC は JPY 39 億円の発行上限を開示(2022-02 以降稼働)

7. 直近動向(2025-2026)

  • 2026-05 時点でグローバル 2,400 機関が Fireblocks を利用($10T+ 取引、550M+ ウォレット)
  • Asian Banker Business Achievement Awards 2026 で “Best Blockchain Technology Platform (Digital Assets)” 受賞(Kuala Lumpur、2026)
  • 欧州銀行 12 行コンソーシアム「Qivalis」が EUR ステーブルコイン発行基盤として採用(2026)
  • Western Union が $USDPT ステーブルコインの settlement インフラとして採用(フィリピン・ボリビア先行展開)
  • 日本: 2026-05 に CoinPost CEO インタビュー「Fireblocks CEOが語る日本市場戦略」報道あり(詳細内容は公開記事要確認)
  • IPO 観測あり:Bloomberg 2025-11「Fireblocks が社員持分買い戻し向けの資金調達を検討中」と報道

8. 経営陣・日本拠点

グローバル創業者 3 名:

  • Michael Shaulov — CEO・共同創業者(イスラエル出身、Check Point 元社員)
  • Pavel Berengoltz — CTO・共同創業者
  • Idan Ofrat — CPO・共同創業者

日本拠点:

  • LinkedIn で Tokyo ベースの社員 5 名前後を確認(2026-05 時点)
  • 日本拠点代表・Country Manager の氏名は公表確認できず(公表なし)
  • 拠点の法人登記形態(支店 / 合同会社 / 連絡事務所など)は未確認

関連項目

出典